●私の工事手法・インフォームドコンセント

新築の場合は特に問題ないのですが、リフォーム修理の場合は施工対象部に付帯する工事や近隣への配慮、ご施主様の満足度などデリケートでクリアーに成り難い部分が多く、施工業者とご施主様間でラブルになる事が多い様です。その殆どの原因は当初の下見不足と説明不足にあります。私は普段、下記の様な姿勢でお客様へ伺っています。

インフォオームド・コンセント

業者の充分な「説明」にご施主様の「納得と合意」、インフォームドコンセントはお医者様だけの専売特許ではありません。瓦一枚の差し替えのご依頼でも、屋根の現状とその問題点を説明し、必要な工事と費用を提示してご施主様に納得していただいてから初めて工事の準備に取り掛かかるというの正しい仕事の進め方です。

 【適正な価格と適正な工事とは】

適正な価格と適正な工事とは必ずしもバランス良く成り立ちません。「好きなように納得行く仕事をして欲しい」等という工事の依頼が絶対無いとは言い切れませんが少なくとも私には経験がありません。必ず工事の効果と費用との折衷案を探る事になります。つまり上記のインフォームドコンセントの結果合意出来たものが適正な工事であり適正な価格という事になります。大まかな通り相場はありますが修理・リフォームは事前に不確実な要素も多いので大した下見もしない説明不足のままの見積りで着工してしまうと施主側が思わぬ余計な出費を強いられます。

まずは業者が現場を直接下見し、ご施主様が納得出来る説明をした上での見積りである事が全てです。

心配なら複数の業者からお見積りを取るのも良い方法だと思います。価格差が極端でなければ、施工業者側が倫理観に基づいた充分な説明責任を果たしているかどうかも価格以外で業者を選ぶ判断基準になるでしょう。私は施主様に常に理解を求めながら的確に工事を進めるのがプロの工事屋だと思っています。横行する詐欺まがいの工事屋は論外ですが、自分の工事手法を施主にゴリ押しする様な業者も厳密にはプロとは言えないと考えています。